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電気系の資格には何がある?取得するメリットと代表資格である電気工事士・電気主任技術者について解説!

2023年07月14日

電気に関する工事を行うとき、さまざまな資格が必要なことをご存じでしょうか。
身近なところでいえば、コンセントの位置を付け替える工事は電気工事士の資格を持っている人以外できません。

エアコンの取り付けや取り外しといった冷暖房設備工事、コンセントやスイッチなどの屋内配線工事など電気設備に関する工事をするのも電気工事士の仕事です。

今回は代表的な電気系資格をとるメリットや電気工事士と電気主任技術者の概要について、わかりやすく解説します。

電気系の資格には何がある?取得するメリットと代表資格である電気工事士・電気主任技術者について解説!

電気系資格とは?

電気系資格とよばれているものは、電気を取り扱う設備の工事や管理をするときに必ず必要となる資格のことです。

電気工事はもちろんのこと、住宅リフォームなどでも必要とされる資格が多く、幅広い分野で需要が多いのが魅力です。

電気系資格を取るメリット

電気系資格を持っていると、さまざまなメリットがあります。
活躍の場が広がり、就職や転職でも有利になることが多く、魅力的な資格だからです。
ここでは、電気系資格を持っていることで得られるメリットを紹介します。

仕事の範囲を広げられる

1つ目のメリットは仕事の幅を広げられることです。
電気工事は資格がなければ行えないものが多いため、資格があればあるほど多くの仕事を担当できます。

会社にとっては、色々な仕事を任せられる人材は価値が高いため資格手当などで優遇してくれることもあります。
また、転職も資格を持っていない人より有利です。

特に業務独占資格である電気工事士や電気主任技術者の資格は会社の業務運営に必要不可欠な人材ですので、これらの資格を持っていると同業他社への転職がしやすくなるでしょう。

業務独占資格が含まれる

2つ目のメリットは業務独占資格であることです。
電気系の資格には国家資格が含まれます。
国家資格には業務独占資格・名称独占資格・設置義務・技能資格があります。

このうち、業務独占資格は無資格で業務を行うと法的に処罰されてしまいます。
たとえば、医師や看護師、行政書士などは資格なしでその業務を行うことができません。

無資格でこうした業務を行うと3年以下の懲役もしくは100円以下の罰金に処せられる可能性があります。

電気系でいえば電気工事士や電気主任技術者が代表的な業務独占資格です。
電気工事に関する仕事をする上で、こうした業務資格を持っていることはかなりの強みとなるでしょう。

電気の配線に関する知識を深められる

3つ目のメリットは電気配線に関する専門知識が得られることです。
この資格を得ることで電気配線に関する知識を深められます。
直接電気工事を行わなくても、電気配線に関する知識を生かせます。

たとえば、住宅関連の仕事をする上で、電気配線に関する知識があると非常に有利です。
電気工事士などに依頼する前に配線に無理がないか判断できる知識があれば、顧客との話し合いをスムーズに進めることができます。

主な電気系の資格

電気系と一口に言っても色々な資格が存在します。
今回は業務独占資格である電気工事士や電気主任技術者について概要を紹介します。

電気工事士

電気系で最もポピュラーな資格は電気工事士です。
電気工事士は第二種電気工事士と第一種電気工事士の2つの資格があります。

第二種電気工事士

第二種電気工事士は電圧600V以下の電気工事を行えます。
主な仕事内容は屋内の配線工事や電気設備工事です。
特に前提となる受験条件はありませんので、電気工事関連の資格の入門としてうってつけの資格といえます。

第一種電気工事士

第一種電気工事士は一部の事業用設備を除くほぼすべての電気設備の工事を実施できる資格です。
受験資格はありませんが、免許の交付を受けるには3年以上の実務経験が必要です。
実務経験を証明するには「実務経験証明書」を作成し、各都道府県に提出しなければなりません。

電気主任技術者

電気主任技術者は1種・2種・3種の3つの資格からなり、特に3種は「電験三種」ともよばれています。

電験三種は受電設備や配線などの電気設備の保安監督を行うための国家資格です。
事業用電気工作物を扱う業者は、電験資格保有者が居ないと事業運営が困難となります。
試験の難易度はかなり高いため、事前にしっかり準備しなければ合格できません。

まとめ

今回は電気系資格を取ることのメリットや代表的な資格である電気工事士・電気主任技術者について取り上げました。

これ以外にも、電気系の専門資格は数多く存在します。
電気関係の職に就きたいのであれば、できるだけ多くの電気系資格を取得しておくことをおすすめします。

資格の数が多ければ多いほど仕事の幅が広がり、自分の市場価値を上げられるからです。
色々な資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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