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道路舗装工事の仕事がきつい理由は?年収やキャリアアップについても解説!
2023年10月20日
「道路舗装工事の仕事はきつい」
そんなことを聞いたことはありませんか?
夜に作業している姿をよく見かけますし、アスファルトを敷く作業はとても暑そうに見えますので、きついと感じても納得できます。
しかし、ただきついだけではなく、キャリアアップを狙える仕事なのです。
今回は道路舗装工事のきつさや収入、キャリアアップについて解説します。
道路舗装工事はどんな仕事?
国土交通省によると、日本の道路の舗装率はおよそ簡易舗装を含めると82.5%であり、一般国道に限れば99.5%が舗装されています。
道路舗装の目的は道が泥沼にならないようにすることや安全性を向上させることです。
道路舗装は、ただアスファルトを敷いているわけではありません。
砂利や砕石、再生骨材などで何層にもわたって路盤が固められ、最後に表層部分を舗装します。
舗装は道路をつくる仕上げの作業なのです。
きついと感じる理由
「道路舗装の工事はきつい」といわれる理由は、作業環境にあります。
作業環境を季節、作業、勤務形態の3つから考えてみましょう。
外仕事だからきつい
きつい理由の1つ目は外仕事だからです。
道路舗装の作業は外気にさらされた場所で行われます。
当然、夏は暑く冬は寒い環境での作業となるので身体にこたえます。
たとえば、東京の8月の最高気温の平均は32.0℃で、2月の最低気温の平均は1.1℃です。
酷暑酷寒の中での作業となるので、建物の中での仕事に比べるとかなりきつく感じるでしょう。
高温下での作業だからきつい
きつい理由の2つ目は作業そのものが熱いからです。
路面に敷くアスファルトの温度は160℃くらいです。
高温のアスファルトを地面に敷くので、当然、作業員も相当の熱さに耐えながら仕事を行います。
炎天下での作業となるとまるで熱した鉄板で作業しているようなものですので、きついのも当たり前です。
脱水症状にならないよう、適切に水分補給しなければなりません。
夜勤があるからきつい
きつい理由の3つ目は夜勤があるからです。
道路は私たちの生活にとって非常に重要です。
そのため、道路を使用している昼間はあまり通行止めにして工事をするわけにはいきません。
そこで道路工事の多くが夜間に行われます。
どうしても昼夜逆転の生活になるので、精神的にも肉体的にもきつく感じられるでしょう。
休みが日曜日のみという会社も多いので、肉体的にきついという点も見逃せません。
生活リズムを一定に保ちたい人には不向きな仕事です。
ただ、朝が苦手な人にとっては夜仕事が多い道路舗装の仕事は精神的に楽かもしれません。
舗装工事作業員の収入
道路工事の作業員はどのくらいの収入を得ているのでしょうか。
給与は会社や雇用形態、保有資格によって異なりますが、30代正社員の場合、年収400万円前後というケースが多いようです。
月収にすれば月30万から35万といったところでしょう。
日雇いのアルバイトの場合、1万円以上が相場となります。
工事現場での経験があれば、ある程度上乗せしてもらえるかもしれません。
ただ、日雇いの場合は天候に注意が必要です。
悪天候で作業ができないと、その日の給料はもらえませんのでどうしても収入が不安定になってしまいます。
キャリアアップを狙える
道路舗装工事はきつい点もありますが、ある程度の収入を得られる仕事だとわかりました。
さらにキャリアアップするには、工事現場で使える資格を取得する必要があります。
重機免許の取得
どの現場でも重宝されるのが重機の免許です。
現場で使用する重機の免許は重機ごとで異なっています。
たとえば、道路舗装で活躍するアスファルトフィニッシャーを操作するには特殊免許が必要です。
大型のアスファルトフィニッシャーを操作するなら大型特殊免許が必要です。
これに加えて車両系建設機械運転技能講習の受講や建設機械施工技士の資格も必要です。
ロードローラーという重機を操作するには締固め用機械運転者の講習と特殊免許が必要です。
道路関係の資格を多く取得することで、どの職場でも必要とされる人材に成長できるでしょう。
土木施工管理技士の取得
土木工事に関する施工管理の全てができる資格が土木施工管理技士です。
1級と2級がある国家資格で、保有していると昇進や昇給に有利です。
1級を保有していれば450〜700万円程度、2級でも300〜600万円程度の年収が期待できる資格です。
勤め先が大規模な工事を行う会社であれば1級を持っていた方が重宝されるでしょう。
まとめ
今回は道路舗装工事がきついとされる理由や舗装工事作業員の収入、キャリアアップに有効な資格などについて解説してきました。
肉体的なきつさや生活リズムが乱れがちなきつさはあるものの、給与の高さややりがいがある仕事でもあります。
重機の資格や土木施工管理技士の資格を取得するとキャリアアップできる点にも魅力があります。
体力面で自信があり、土木作業に興味がある人であれば、一度、求人に応募してみてはいかがでしょうか。