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建設業の事務はどんな仕事?なぜきついと言われるのか?建設事務に必要な能力もあわせて解説!
2023年10月06日
「事務職はどこも同じでしょう?」
そういった意見もあるかと思いますが、建設業の事務は一般的な会社の事務と少し異なる面があります。
男性中心の職場環境や経理で扱う金額の大きさなど、建設現場ならではのきつさがあるのは事実です。
こういった現場で働くにはどのような能力があるとよいのでしょうか。
本記事では建設業の事務の仕事内容やきつさ、求められる能力について解説します。
建設業の事務職はどんな仕事?
建設業の現場は力仕事が多く、男性の割合がかなり高い職場です。
その一方、事務所には現場の仕事を裏側からサポートする事務職が勤務しています。
建設事務の仕事内容についてみてみましょう。
建設事務の4つの仕事
建設事務の仕事は総務、経理、営業事務、現場事務などに分けられます。
総務の仕事は、ひとことでいえば会社がスムーズに活動できるための環境を整えることです。
備品の発注や管理、色々な書類の作成、来客対応、社内の施設管理、電話対応など幅広い内容の業務を行います。
経理の仕事は、会社の資金や取引の管理を行います。
毎日のお金の流れを記録したり、伝票を管理したり、給与計算を行ったり、社会保険料の三訂資料を提出したりとお金に関する仕事を主に行います。
営業事務の仕事は営業のサポートです。
書類の作成や必要データの入力、営業する人のスケジュール確認、見積書や請求書の作成などを行います。
建設業ならではといえるのが現場事務です。
建設現場のプレハブ内で納品書や伝票の整理、会計処理、電話番、資料作成などを行います。
プレハブ内はエアコンが利いているため、比較的快適ですが、トイレが仮設トイレしかなかったり、更衣室が男性と兼用になるといった点が事務所での業務との違いです。
建設業ならではの専門業務のサポート
専門業務のサポートとは、CADの使用や写真の管理などです。
CADとは図面データを作るためのソフトのことで、施工管理者の指示に従って簡単な修正などを行います。
写真は施工管理者が現場で撮影したもので、多忙な施工管理者にかわり、写真データの管理などをします。
建設事務がきつい理由
基本的な業務内容は一般的な会社とあまり変わりませんが、建設事務はきついといわれることがあります。
その理由について見てみましょう。
男性中心の職場になりがちだから
人数比で見れば、建設業は圧倒的に男性が多い職場です。
事務所内では女性が多くなることがありますが、現場作業員を含めると男性の数が多くなります。
時にはきつい口調で指示されることもあるため、男性が苦手な女性にとっては働きにくく感じるかもしれません。
IT化が進んでいないから
事務処理などがアナログでFAXや紙を多用している職場も少なくありません。
タブレット端末やスマートフォンに慣れている世代にとっては大変かもしれません。
中には一般的な会社よりもはるかにIT化されている会社もありますので、職場によって異なります。
中小規模の会社はやることが多い
建設事務に限ったことではありませんが、中小規模の会社の事務職はやることが非常に多いです。
職場の人数が限られているため、大小さまざまな仕事をこなさなければならないからです。
マルチタスクが苦手な人にとってはきついかもしれません。
扱う金額が大きく責任重大だから
建設業は他の仕事と比べると扱う金額が桁違いに大きいという特徴があります。
数千万、数億といった金額が動く工事もあり、発注ミスや請求書のミスで会社に大きな損失を与えてしまうかもしれません。
数字の大きさがストレスとなってしまう可能性もあります。
建設事務で必要とされる能力
建設事務はいろいろと大変な面があるとわかりました。
では、どのような人が建設事務に向いているのでしょうか。
建設事務で必要とされる能力についてまとめました。
コミュニケーション力
1つ目はコミュニケーション力です。
建設現場には多くの人が出入りし、工事に関係する色々な人が事務所を訪れます。
現場に常駐する現場事務であれば、より多くの人と接するかもしれません。
そんなときに必要なのがコミュニケーション力です。
多くの人がかかわる職場だからこそ、色々な人と協力しながら業務を進める必要があるからです。
事務処理を正確に行う能力
2つ目は正確な事務処理能力です。
建設業は扱う金額がけた外れに大きい業界です。
ほんの少しのミスで会社に大きな損失を与えかねません。
正確に事務を処理する能力が何よりも大事になります。
まとめ
今回は建設業の事務職の仕事内容やきついとされる理由、必要とされる能力について解説しました。
男性中心社会で、男性が苦手な人にとってはきついと感じやすい職場であるのは否めません。
しかし、全ての男性のあたりがきついわけではありませんし、かえって女性が尊重される場面もあります。
コミュニケーション能力を発揮し、自分に与えられた仕事を正確に実行する能力があれば、建設事務でも十分やっていけるのではないでしょうか。