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施工管理技士の年収は? 7種類ある施工管理技士資格とそれぞれの年収を解説

2023年12月12日

施工管理技士は建築業界に欠かせないニーズの高い国家資格です。施工管理技士になるとどのぐらいの年収が期待できるのか、気になる方も多いでしょう。
そこで、施工管理技士の種類や年収を紹介します。年収に差が出るポイントも解説するので、建築業界で現在働いている人、建築業界への就職を考えている人は参考にしてみてください。

施工管理技士は7種類 種類別の平均年収は?

施工管理技士とは、建設業界において設計から実際の施工に至るまでの一連を管理監督する技術者のことです。
施工管理技士の仕事内容には、工程管理・スケジュール管理・原価管理・安全管理・品質管理・環境管理などが含まれます。

施工管理技士は専門性に応じて、7種類の資格があります。
以下では、各種類について詳しく説明します。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、主に建物に関する工事の管理を行う技術資格です。
建物の種類は一般住宅や店舗などの小中規模の建設物から、高層マンション、大型ショッピングモール、公共施設といった大規模な建設物まで幅広くあります。
建築施工管理技士の平均年収は、約500~700万円です。

建設機械施工管理技士

建設機械施工管理技士は、ブルドーザー、油圧ショベル、モーターグレーダーなどの建設機械を使う工事現場での施工管理ができる資格です。
建築機械施工管理技士の平均年収は、約400~500万円です。

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、橋梁、道路、鉄道、ダム、トンネルなどの土木工事の施工管理を行う技術資格です。
建築施工管理技士の年収は、約400~600万円です。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、建築や土木構造物の建設現場で、照明設備や送電設備などの電気系統の工程に関わる技術資格です。
電気工事施工管理技士の年収は、約500~700万円です。

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、冷暖房設備工事、空調設備工事、給排水設備工事、急騰設備工事、ダクト工事、ガス配管工事など、設備工事に関わる技術資格です。
設備施工管理技士の年収は、約400万円~600万円です。

造園施工管理技士

造園施工管理技士は、庭園、公園、遊園地、道路の緑地帯など、造園に関する現場で、施工管理を担当する技術資格です。
造園施工管理技士年収は、約300~650万円です。

電気通信工事施工管理技士

電気通信工事施工管理技士は、建設現場において電話・携帯電話・インターネット・Wi-Fiなどに関する工事を監督指導する技術資格です。
2019年に新設されたばかりの比較的新しい資格で、通信ケーブル工事、CATV工事、LNA設備工事、監視カメラ設備工事など、広範囲に渡る工事の施工管理を行えます。
電気通信工事施工管理技士の年収は、約350万円~700万円です。

施工管理技士の年収と年収を左右するポイント

施工管理技士全体の平均年収は約450万円と言われていますが、実際には300万円台~700万円以上と年収にはかなりの幅があります。
年収の差がつく要因は何でしょうか?
ここからは、施工管理技士の年収を左右するポイントを紹介します。

等級

7種類ある施工管理技士はいずれも、2級と1級があります。
1級、2級ともに建設や土木などのそれぞれの分野の工事現場において、施工管理を行う職業には変わりませんが、等級によってできるプロジェクトの規模や仕事内容が異なります。

例えば、1級建築施工管理技士の資格を取得すると、監理技術者として大規模な建設現場に携わることが可能です。
一方、2級建築施工管理技士では、主任技術者として小〜中規模の現場責任者として業務が行えます。
年収では1級施工管理技士の方が、2級よりも100万~200万円程高い傾向にあります。

経験年数・役職

経験年数や役職も年収に影響します。
世代別の年収では、20代の施工管理技士が300万~400万なのに対し、30代では500~600万円、40代・50代では600~700万円と、年代が上がるにつれ年収も高くなっていきます。

また、年齢が上がるにつれ無資格から2級施工管理技士となり、さらに経験を積んで1級施工管理技士へステップアップするというキャリアプランが一般的です。
資格の等級が上がると役職のランクも上がるため、年収も高くなっていきます。

会社の規模

一般的に規模の大きい会社の方が、大規模なプロジェクトを手掛けることが多く、社員の年収も高くなります。

従業員が10人未満の小規模事業所では平均年収が約370万円なのに対し、従業員100人以上500人未満の中規模の事業所では平均年収約550万円、従業員1,000人以上の大企業では約692万円と、企業規模が多い程年収も高めです。

まとめ

建設業界で活躍する施工管理技士の平均年収は約450万円ですが、資格の種類、等級、経験年数によって大きな幅があります。
施工管理技士の資格を取得すれば主任技術者や監理技術者として仕事ができ、転職にも有利です。

現場で数年の経験を積んだら2級施工管理技士、さらに経験を重ねて1級施工管理技士とステップアップしていくことで、年収の大幅なアップも期待できます。

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